商品

繊細な絵付けと贅沢なコップ酒を

  • サイズ(直径×高さ)
    容量(満水)
  • 95mm×50mm
    190ml
老舗和菓子屋の息子として生まれ、菓子の道を継承していく選択肢もあったが、山﨑さんがたどり着いたのは「焼き物」だった。工房内は、造形や色、焼き物や文様の歴史などの専門書が覆いつくすように並び、研究室のよう。書道、茶道など興味ある分野への探求心は底知れないが、それもまた作品づくりのインスピレーションになっている。
今回、自身が積み上げてきた成型と筆の技で、入門している鍛冶の師匠に向けた作品は、伝統文様の鋸歯文を胴の下部に施し、刃が放つ肌の文様までをも筆に任せた。男性の手に収まるような大きめの径に、口を反らせて指が留まるようにした。
コップ酒を愉しむ和酒に慣れ親しんだ人へ、コップ酒の量が入る磁器を。伝統を守り継承していく者同士の技が刃のように光っている。

伊万里青柳窯 墨流し鋸歯文尊盃すみながしきょしもんそんぱい(すみながしきょしもんそんぱい)

この酒器で呑みたい佐賀酒
瀬頭酒造
特別純米酒 慶紋東長
酒米は「山田錦」と「さがの華」を使用。甘辛度では甘口のタイプだが、甘さが際だつことはなく、濃醇なうま味を味わいながら、飲み口はすっきりと感じるところが特徴。
佐賀の酒を思わせるふくよかな風味は、和食の料理にもピタリと寄り添う。

産地voice

  • 窯元
    伊万里青柳窯山﨑 伸悟さん
    作陶活動に加えて、作品づくりに繋がる分野にも興味がありまして、九州でも二人しかいない鋸鍛冶職人金田哲郎さんに師事し、刃物づくりの修行もしています。金田さんをイメージして、絵柄のイメージを膨らませていきました。
    この酒器で、仕事を終えた後の一杯を楽しんでいただきたいです。
  • 蔵元
    瀬頭酒造瀬頭 平治さん
    有田焼には小さい頃から触れてきました。蔵には祖父の代から受け継いだ年代ものの酒器もありますよ。この酒器は鋸の文様ですか。細やかな絵で手間がかかっているのが分かります。
    コップ酒の容量は、1回入れるとどのくらい飲んでるかわかるっていうのがいいらしいですね。冷やか常温でぜひ楽しんでもらいたいです。
  • 地元
    鍛冶職人金田 哲郎さん
    いつも飲む酒は東長。鍛冶仕事を終えて、1合ちょっと呑むのが習慣になっています。
    これは鋸の歯を描いてあるんですか!スゴイね。細かい文様が入って、こりゃあ大変だったろうね。
    この酒器を使ったら、ついつい呑み過ぎそうですよ。嫁さんに隠れて、いつもより酒を呑みたくなりますね。