商品

形の違いと味の変化

  • サイズ(直径×高さ)
    容量(満水)
  • [猪口]
    75mm×60mm
    160ml
  • [筒長]
    55mm×68mm
    120ml
  • [平盃]
    70mm×38mm
    90ml
主に商社を相手にした焼き物づくりが中心だった久保田さんは、酒器プロジェクトの新しい商品づくりのプロセスに、当初は戸惑いを隠せなかった。
しかし、いろいろな人の声を参考にしながら、最終的に3種の形状で酒を愉しむ酒器をつくることができた。「一人でやるよりも気持ちは楽でした」と振り返る。
そば猪口タイプ、筒長タイプ、平盃タイプのセットで、白磁と青白磁から選べる。絵付はあえて施さなかった。ごまかしのきかない形状と釉薬だけの酒器づくりに、これまでの経験のすべてを投入して作品を生み出した。磁器を知る人には見どころともなる、さび高台もひと技光っている。
この酒器には器によって酒の味わいの変化を愉しむ乙な時間を過ごしてほしいとの願いがこもっている。

陶宋窯 【地酒三杯】

この酒器で呑みたい佐賀酒
五町田酒造
東一 特別純米酒
佐賀県開発の「さがの華」を100%使用した特別純米酒。東一ならではのぶれない完成度と蔵の醸しの技術が結集した酒。
含み香はやさしく、口に含むと旨みの余韻が広がる。冷やはもちろん、燗つけまで温度帯による味わいの変化も楽しみたい。

産地voice

  • 窯元
    陶宋窯久保田 昭次さん
    有田焼として酒器を提案するということで、白磁と青白磁で表現してみようと思いました。ターゲットに設定した方は、焼き物関係のお仕事をされているので、厳しい目をお持ちです。
    プレッシャーはありましたが、プロジェクトを進めていくごとに、納得のいくものになっていったと思います。3つの形状で地酒を楽しんでいただきたいです。
  • 蔵元
    五町田酒造瀬頭 一平さん
    形状が3種類で1セット、しかも、白磁か青白磁か選べるんですか?私は、青白磁のほうがタイプですね。
    うちの特純を合わせてみるなら、平盃で飲むときはぬる燗で、筒型の酒器はひやかそのままで、そば猪口のタイプは常温でゆっくりと楽しんでみたいですね。
    個人的には青白磁の筒型は形状といい、冴えわたたった色味が実に素晴らしい。
  • 地元
    会社員水山 真吾さん
    焼き窯などの資材を扱っており、酒器もいろいろと持っています。日本酒は毎日飲んでいます。ひやで飲むことが多いですが、3種の酒器があったら、気分やお酒の温度帯で変えてみたらいいですね。
    私は青白磁のほうが好みです。存在感がありますし、さび高台も光っています。このプロジェクトを起爆材に、有田焼がもっと注目されればと思います。